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愛しては、ならない
第5章 戸惑いの始まり
普段は、まるで父親の様に自分を甘やかしてくれる悟志――
それは変わらない。
けれど、祐樹が眠った後、必ず身体を求めてくる様になった。
夫婦なのだし、悟志の事を嫌いなのではない。
拒む理由もないから応じては居たが、今まで年に数回程度だったのに毎日身体を重ねる事に不安を感じていた。
妊娠するのを防ぐ為に、婦人科でピルを処方して貰い始めた。
行為の回数が増えればやはり可能性は高くなる。
また、以前の様に流産をして悲しい思いをするのは嫌だ。
だからと言って、もう一人「産む」
勇気もない。
ピルを飲み始めたのは、悟志の勧めもあっての事だった。