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愛しては、ならない
第5章 戸惑いの始まり
「勧められるままに結婚したはいいが、もはや悟志さんを男として見れないわって事じゃない?
夜の生活が嫌なんでしょ?」
「また声が大きいっ」
真歩の口を塞いだ時、オーダーの品が運ばれてきた。
店員が行ってしまうと、私は声をひそめて話す。
「嫌とかじゃないわよ。多分……
でも……」
「れも?……ん――おいひいっ」
真歩はフォンダンショコラを頬張り悦に入っている。
視線を紅茶に落とすと、浮かない表情の自分が映り揺れていた。
「真歩の言う通りかも……私、自分の意思で決めて結婚したわけじゃない……だから、今更何じゃないけど……
確かに……悟志さんの事、特に好きじゃない……かも」
真歩は目を丸くした。
「な――んですってえ!?そりゃあ大変っ!」