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愛しては、ならない
第32章 企み②
二人は目を丸くして反論する。
「でもママ……
あんな悪い奴と付き合ってたら良くないじゃん!」
「そうよ!剛君もショックを受けるかもしれないけど……
縁を切らせた方がいいわよ!
またあんたにちょっかい出して来るかもよ?」
「あいつ、ヤバイよなんか。
なんかスゲー悪人ぽい。
ヘラヘラしてる癖に目は笑ってないしさ」
「そうよねえ!私もそう思ったわ!!気が合うわねえ祐樹!
真歩先生と結婚しようか!」
「何言ってるのさ。男居るくせに」
「ああ……今日別れた」
「ええっ?マジで?」
「だから~可哀想な真歩先生と結婚してよ~ん。祐樹が大人になるまで待ってあげるし~」
「ちょ……!なんで上からなんだよ!……て、やめて~!擽るなよっ……こら――!」
二人は言い合ううちにじゃれ始めコロコロ笑う。