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愛しては、ならない
第32章 企み②
真歩も祐樹も、私のきっぱりした言いように驚いて、眉をひそめた。
「………ママ、本当に大丈夫?
まあ俺も、奴がこの家に来たら全力で撃退するけど……」
「確かに……こてんぱんにやっつけたくなるけど……実際問題なかなかよねえ……
てか、もしも警察に行く事になれば私も一緒に行くからね?」
「うん……もしも無理そうなら、必ず警察に相談するから……
その時はお願いね?真歩。
……祐樹、ママを守ってくれてありがとう……」
二人を交互に見詰め、心を込めて言った。
祐樹が帰って来てくれて良かった。
真歩がたまたま遊びに来てくれて良かった。
私は幸せだ。気にかけてくれる息子に親友がいる。
こんな最低な私を……