この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第32章 企み②
「ママ――!
本当に無理しちゃだめだよ!
ママになんかあったら、俺嫌だからね!」
祐樹が、目を少し潤ませて飛び付いて来て、目の奥が熱くなった。
真歩は肩をすくめると溜め息を吐いて、私に思い切りデコピンする。
「い……痛いっ」
「いい?本当に本当に困る前に私に言ってよね!
あんたに何かあったら、悟志さんが悲しむじゃない!
皆が悲しむのよ!
そんなの許さないからね!」
「――」
許さない、という言葉にドキリとして私は絶句するが、真歩は艶やかに笑って私を抱き締めてきた。
祐樹が私を抱き締め、真歩はその祐樹の身体ごと抱き締めてくる。
「っむむ……真歩センセ、苦しいよっ」
私と真歩の間に挟まれて祐樹がモゴモゴする。