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愛しては、ならない
第34章 恋の短夜(みじかよ)
だって、そうでなければ、俺の言葉に二つ返事で頷くはずがない。
いやまさか、「抱きたい」と言う言葉を、言葉通りに解釈していることは無いだろうか?
ただ抱き合って眠ること等と、思ってはいないだろうか?
――まさかそんな筈は無いだろう、とは思うが、彼女の反応が意外すぎて、俺はそんな事を考えていた。
彼女が首をかしげて俺をじっと見ている。
無垢な少女のように愛らしいその様子に、優しく触れたいと思う気持ちと、烈しく乱したいという欲が同時に沸き上がって、俺は彼女の身体をベッドへ
強引に倒した。
「あっ……」
たおやかな身体が、ベッドの上で軽く弾み、長い艶やかな髪がシーツを彩る。