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愛しては、ならない
第34章 恋の短夜(みじかよ)
気が付けば、彼女は自らが動く事を忘れ、俺に打ち付けられるままになり喘いでいた。
俺は思わず口の端を上げて低く笑う。
彼女を、この身体で思うように征服した気がして嬉しかったのだ。
だがそれは実は逆で、俺が彼女に征服されているのかも知れない。
「あ……ああっ……剛さ……もっと……」
いいようにコントロールされた感があるが、俺の下で妖艶に喘ぐ彼女の肢体を見ていたら、そんなことはどうでもよくなってしまい、より烈しく腰を打ち込んだ。
俺が突き進む度に、彼女は溢れ、顔を美しく歪めて喘ぐ。
時折、途切れ途切れに恋の言葉を呟き、熱い瞳で俺を捉える。
俺は貴女になら、捕まってもいい……
貴女もそうだったらいいのに――