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愛しては、ならない
第35章 Love is……
彼の顔を見ないままベッドから降り、床に散らばった下着や服を拾い、順番に身に付けていった。
彼の視線を背中に痛い程に感じながら服を着た私は、振り返らずに言う。
「少しでも……また眠った方がいいわ」
「無理です」
彼のしなやかな腕が後ろから私を捕まえて、抱き締めながら髪を撫でた。
切ない吐息が耳を擽り、ときめきに胸が鳴る。
「貴女の声が……耳から離れなくて……眠れそうにない」
「ダメよ……そんな事言って……寝坊しちゃうわ」
私は腕をそっとほどくと、拗ねた様な彼の頬にキスをした。
「愛してるから……眠って」