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愛しては、ならない
第39章 愛憎④
『ふふ……どうだっ……小学生の相手をするより……全然いいだろう?』
『あっ……あああ……そこ……そこはダメっ……』
『ほう……ここがイイのか……』
『あ……ああああっ……やあああ――っ』
彼女は、森本と抱き合う時よりも遥かに甘くて烈しく啼いていた。
彼は悪い夢でも見ているのだろうか、と強く唇を噛み締めた。
皮膚が破れ、苦い血の味と共に痛みが走るが、それでもこれが現実なのだと認めたくなかった。
――これは夢だよね?
夢なんだろう?
だって、君は僕の女の子じゃないか。
僕の大事なひとじゃないか。
その君が、他の男とこんな事をするわけがない。
いつも、訳がわからなくなる程の気持ちよさに気が狂いそうになる僕の背中を抱き締めて、優しく言うじゃないか。
『彰……大丈夫よ……お母さんがここに居るから……』