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愛しては、ならない
第39章 愛憎④
「さあ、何かなあ」
森本が清崎のスカートの中に手を忍ばせて太股を撫でると、彼女はピクリと震え、彼にしがみつく。
さわさわ、と彼の滑らかな指が彼女の敏感な場所へと近付くかと思うと寸前で動きを止め、彼女は焦れたように脚を擦り合わせた。
彼は、そんな彼女の頬に軽くキスして小さく笑った。
「だからさあ、そんな風に物欲しそうに振る舞わないの。
剛の前では純情な清崎ちゃん、で通してるんでしょ?」
「だって……今のままじゃ……菊野さんに勝てない……」
彼女は唇を尖らせて、目を臥せて泣きそうになっていた。
彼は、そんな仕草に彼女のあざとさを感じながらも、可愛く思って頭を撫でる。
「う――ん、晴香は晴香の魅力があると思うけどね」