この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
愛しては、ならない
第39章 愛憎④
「ん……っんん」
烈しい怒りが、森本の巧みな口付けで欲情に変わっていく。
清崎は、彼の唇と舌に応えながら自ら制服のボタンを外し、ブラにつつまれた膨らみを晒す。
森本は、むしゃぶりつくように谷間に鼻先を埋めて指で揉みしだいた。
「あ……ああ……あ」
普段の清純で大人しそうな優等生がよくもこう変わるものだ、と彼はある意味感心するが、彼女を淫らに変えたのは他ならぬ彼自身だった。
菊野と剛の間にある愛に気が付いた時から、彼女は森本に『男が……剛君が気に入るような女になるにはどうしたらいいの』
と迫った。
彼女は、心も身体も大人の女になって、剛を振り返らせたいと意気込んでいたが、森本は最初こそ優等生の彼女に遠慮して指一本触れていなかった。
だが、彼女の剛への想いが強くなる程に、日に日に森本への誘惑は烈しい物になっていき、ついにある日関係を持ってしまった。
剛と初めてのデートに行った夜、彼女は泣きながら森本のマンションへやって来たのだ。