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私の執事さま
第2章 バースデーパーティ
そのまま先を歩いていた咲夜が入ったのは、私の部屋だった。
不思議になり尋ねると、
「咲夜……? どうして私の部屋に? お父様が呼んでいたんでしょう?」
こちらを振り返った咲夜から、冷たく見据えられる。
その顔は無表情だけれど、見ただけで咲夜が怒っているとすぐに分かり、私は思わず後ろにある扉の方へ後ずさった。
「咲夜? どうしたの……?」
無言のまま咲夜が自身の身につけているネクタイを外し始めると、更に戸惑い問い掛ける。
「ねぇ咲夜……どうしてネクタイを……」
その答えは咲夜から左手首を強く掴まれると、すぐに分かる事となった。
左手首と同様右手首も掴まれ、両手を頭上に無理矢理上げさせられると、ネクタイで両手首を縛られ始める。
驚いて抵抗しようとするも、咲夜の力には敵わなかった。
「や……あっ……」
両手首を縛られるだけではなく、そうしながら首筋に顔を埋めた咲夜から何度も首筋や耳を甘噛みされる。
「あっ……あっ……待っ……っ……」
時に強く歯を立てられ、キリッとした痛みが体に走る。