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私の執事さま
第1章 はじまり



「んっ……んうっ……」




逃げようと身を捩るも、咲夜から体に馬乗りされ両手を掴まれ、軽くベッドへ押し付けられているせいでビクともしない。



……こんなところを他のメイドにでも見られれば大変な事になるのに。

きっと父親にばれて、咲夜はこの屋敷から追い出される。




そんなの……絶対に嫌。咲夜と離れるなんて。



……ダメなのに。





「んんっ……むうっ……んうんっ……」





口内へ舌が侵入してくると、だんだんと強張っていた体の力が抜けていく。

咲夜の口付けを受け入れ、自分から咲夜の舌に舌を絡ませる。


そうして暫くの間、続けていると。




「お嬢様、今日も命令して欲しいですか?」




唇を離し、咲夜がニコッと微笑んだ。

……その言葉に、また昨晩と同じく私はウットリとした瞳で答える。




「ん……命令、してぇ……」




すると咲夜から頬にちゅっと軽くキスされ。

続けて低い声で命令された。
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