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セフレの彼は幼なじみ
第6章 三度目
 かなり濡れてきてしまったので、このままでは匂いなどでバレてしまいそうだと焦った菜那美は、話題を変えようとして言った。

「そういえば……昨日もバイトお疲れ様」

「ありがとう。昨日で辞めたけどな」

「え?! 2年以上も頑張ってたのに?!」

 まさかそんなことになるとは予想もしていなかった菜那美は驚いた。

「俺たち、受験生なんだぞ、一応」

 陸翔は苦笑して続ける。

「大学生になったら、またどっかでバイトするけどな。さすがにもうそろそろ勉強もしていかないとまずいだろ。部活だって、長くとも夏休みいっぱいで3年生は引退だしな。まぁ、大会なんだから、敗退した時点で終わりだけど」

 陸翔はサッカー部に所属しているのだった。

 ちなみに菜那美は手芸部だが、3年生になってからはあまり部活に出ていない。

 仲が良かった顧問の先生がこの3月で転勤となり、新たに赴任してきた先生が新顧問となったのだが、その先生とはあまり馬が合わなかったからだ。

「そ、そうだよね……。私も勉強しなくちゃ……」

 思い出したかのように言う菜那美。




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