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セフレの彼は幼なじみ
第9章 陸翔の母
すると、陸翔の母が陸翔に尋ねた。
「そういえば、彼女はいつになったら紹介してくれるの? 彼女がいるのに、菜那美ちゃんとばっかり遊んでて、大丈夫?」
途端に険しい表情になる陸翔。
空気を和らげようと、菜那美が陸翔に尋ねた。
彼女の話題は、菜那美にとっても決して快いものではなかったのだが、それよりも何よりも、ここで親子がギクシャクした雰囲気になることを避けたいようだ。
「おばさんには、まだ紹介してないの?」
陸翔が真顔で答える。
「紹介って、別にそんなの必要ないだろ。単に付き合ってるだけだぞ。しかも、まだたったの3ヶ月じゃん。年末ぐらいまで続けば、そんとき考える。もっとも、別れる可能性だって、無きにしもあらずだからな」
最後の「別れる可能性」という部分で、ちょっと期待してしまう菜那美。
しかしすぐに思い直し、「二人の関係の破綻を願うなんて、私は最低だ」と自己嫌悪に陥った。
絵莉花が良い人だと知っているだけに、菜那美としても二人の破局を心から願う気持ちにはなれないようだ。
それでも、「自分もいつか彼女になれたら……」と、そのこととは相反する思いを抱く菜那美。
菜那美としても、うまく自分の気持ちがまとまっていないようだった。
「そういえば、彼女はいつになったら紹介してくれるの? 彼女がいるのに、菜那美ちゃんとばっかり遊んでて、大丈夫?」
途端に険しい表情になる陸翔。
空気を和らげようと、菜那美が陸翔に尋ねた。
彼女の話題は、菜那美にとっても決して快いものではなかったのだが、それよりも何よりも、ここで親子がギクシャクした雰囲気になることを避けたいようだ。
「おばさんには、まだ紹介してないの?」
陸翔が真顔で答える。
「紹介って、別にそんなの必要ないだろ。単に付き合ってるだけだぞ。しかも、まだたったの3ヶ月じゃん。年末ぐらいまで続けば、そんとき考える。もっとも、別れる可能性だって、無きにしもあらずだからな」
最後の「別れる可能性」という部分で、ちょっと期待してしまう菜那美。
しかしすぐに思い直し、「二人の関係の破綻を願うなんて、私は最低だ」と自己嫌悪に陥った。
絵莉花が良い人だと知っているだけに、菜那美としても二人の破局を心から願う気持ちにはなれないようだ。
それでも、「自分もいつか彼女になれたら……」と、そのこととは相反する思いを抱く菜那美。
菜那美としても、うまく自分の気持ちがまとまっていないようだった。