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セフレの彼は幼なじみ
第14章 帰り道、そして六度目
 陸翔が何かを思い出したかのような表情で言う。

「そうだ、去年のあの水着はやめておけよな。きわどすぎるから」

「え?」

 菜那美にはすぐに何のことか分かった。

 去年、一緒に室内プールへ行った際に、着ていたビキニのことを言っているのだろう、と。

 陸翔がそういう意見を持っていたのが意外だった菜那美が言う。

「でも、あれって、そんなに過激じゃない気が……」

「布の面積が小さすぎるだろ」

「そうかな、あのぐらい、普通な気がするけど……」

「ともかく、他のヤロー共がいやらしい視線を菜那美に向けてたのは事実だ。また痴漢に遭ったら困るだろ」

「そ、それは困る……」

 陸翔と一緒に出かけていると、常に陸翔以外は眼中にない菜那美が、他の人の視線に気づくはずもないのだった。

 陸翔が嫌がっているなら、あの水着はやめないと……と考える菜那美。

 すると、ここで菜那美に一つの名案が浮かんだ。




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