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セフレの彼は幼なじみ
第14章 帰り道、そして六度目
「あの頃の俺は、今以上に人付き合いが苦手で、クラスメイトの間でもかなり浮いていた。よく話す友達といえば、菜那美しかいなかったと言っても過言ではないほどに。そんな俺でも、黙ってサボってたらさすがにマズイと思い、クラスメイトが二人がかりで長椅子を運んでいるのを見つけ、素早く駆け寄って手を添えた。少しでも手伝おうとしたわけだな。ま、客観的に見れば……はっきり言って、邪魔だよな。そして、その二人からホントにはっきりそう言われた。『邪魔するなよ』と」

 抱きしめる手を緩め、苦笑しながら言う陸翔。

 菜那美は思わず言った。

「酷い……。陸翔がせっかく手伝おうとしたのに」

 菜那美のその言葉を聞き、少し嬉しそうに話を続ける陸翔。




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