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セフレの彼は幼なじみ
第14章 帰り道、そして六度目
 陸翔の背中から手を離し、目を拭いながら菜那美が言う。

「ううん、大丈夫。そんなことがあったんだ、すっかり忘れちゃってた……。私のしたことなんて大したことじゃないから、陸翔はそんなに気にしなくてもいいのに……」

「俺がそんな恩知らずだと思うか?」

 おどけた調子で言う陸翔は、言葉を続ける。

「何事もそうだけど、何かをした方の人間はそのことを忘れたり、気にも留めなかったりすることがしばしばだけど、された方の人間はずっと忘れることはないと俺は思う。それが、菜那美のしてくれたような『良いこと』であれ、イジメみたいな『悪いこと』であれ。俺の場合でもその通りで、忘れることなんかあり得ない。あのときも礼は言ったはずだけど、改めてホントにありがとな」

 菜那美はこぼれ続ける涙を拭きながら、「ううん、いえいえ」とボソッと言った。



 陸翔がどこか清々しい表情で言う。

「昔話はこのくらいにしておくか。おふくろにこんなところを目撃されるとシャレにならねえから、そろそろ離れるぞ」




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