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セフレの彼は幼なじみ
第14章 帰り道、そして六度目
「そっか、安心した。いや……やっぱり、他の男も菜那美と交わってると思うと、俺はやりにくいからな。でも、お前にだけこんな条件を押し付けてるわけじゃないぞ。俺だって、絵莉花とはセックスどころかキスすらしていないからな。というか、そもそも手すら繋いでいないな」
苦笑する陸翔。
菜那美は少し驚いて言った。
「え? そうなの?」
「前も言ったみたいに、絵莉花はすっごいお嬢様だから。多分、絵莉花の家を見ると、でかさにびっくりすると思う。俺がまさにそうだった。思わず帰りそうになったからな。『手ぶらで来たけど、マジで大丈夫か』って不安な気持ちにさせる、そんな家だ」
愉快そうに笑いながら陸翔は言う。
菜那美は目を丸くして言った。
「そ、そんなにすごいんだ……」
内心、「そして、そんな夕凪さんを、陸翔は大好きなんだなぁ……」と暗い気持ちになる菜那美。
菜那美は、どうあがいても勝てそうにない思いがしていた。
「ちなみに、毎日の登下校も、でっかくて黒い車で送り迎えしてもらってるぞ。グラサンかけた、いかつい運転手に。なんでも、電車に乗った経験すらないとか……」
「えええ?!」
菜那美は言葉も出なかった。
苦笑する陸翔。
菜那美は少し驚いて言った。
「え? そうなの?」
「前も言ったみたいに、絵莉花はすっごいお嬢様だから。多分、絵莉花の家を見ると、でかさにびっくりすると思う。俺がまさにそうだった。思わず帰りそうになったからな。『手ぶらで来たけど、マジで大丈夫か』って不安な気持ちにさせる、そんな家だ」
愉快そうに笑いながら陸翔は言う。
菜那美は目を丸くして言った。
「そ、そんなにすごいんだ……」
内心、「そして、そんな夕凪さんを、陸翔は大好きなんだなぁ……」と暗い気持ちになる菜那美。
菜那美は、どうあがいても勝てそうにない思いがしていた。
「ちなみに、毎日の登下校も、でっかくて黒い車で送り迎えしてもらってるぞ。グラサンかけた、いかつい運転手に。なんでも、電車に乗った経験すらないとか……」
「えええ?!」
菜那美は言葉も出なかった。