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セフレの彼は幼なじみ
第3章 菜那美の部屋で……
 二人が菜那美の部屋へ上がると、すぐに菜那美が切り出した。

「陸翔……お願いがあるの」

「何だ?」

「痴漢の人に触られちゃってから、ちょっとアソコに違和感があるの。何ともなってないか、確認だけお願いできない?」

「はあ?!」

 いくら無口な性分とはいえ、さすがに驚きの声をあげる陸翔。

 しかし、すぐにいつも通りの冷静な態度に戻り、諭すように言った。

「おふくろさんか女子に頼めよ。お前が俺のことを男として見てないのは知ってるけど、それはいくらなんでもやりすぎだ」

 男性として見てない、なんてことないのに……と菜那美は思った。

 だが、その部分を否定すると、陸翔との今の関係すら終わってしまうと思い、菜那美はグッとこらえる。




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