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セフレの彼は幼なじみ
第17章 プール前日
 さすがに店員が「彼氏さんも一緒に」と勧めるだけあって、この店の試着室は他の店よりも広く、椅子まで備え付けてあるので、二人で入っても全く狭く感じないようだ。

 急に陸翔が苦笑しながら言ってきた。

「その……悪かったな。恋人同士だと思われたのに、否定せず。あそこで否定すると、面倒くさいことになると思って」

 二人っきりになった途端、急にばつが悪そうな様子になる陸翔。

 徐々に冷静さを取り戻して着た菜那美は、この理由に薄々気づいていたので驚かなかった。

「気にしないで。たしかに、否定した後が面倒かも……」

「まぁ、そんなことよりも、早くそれを着てみてくれよ。絶対似合うと思うけど」

 隅に置かれた椅子に腰を下ろして言う陸翔。

 菜那美は「うん」と答えると、服を脱ぎ始めた。




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