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セフレの彼は幼なじみ
第3章 菜那美の部屋で……
「大体、『感触の上書き』って何なんだよ。パソコンかスマホのデータ上書きみたいに言って……」

「だって……。後から陸翔に触ってもらえれば、そのことがしっかり意識に残って、前の人の嫌な印象を薄れさせることができるじゃん……」

「論理がイマイチ分かんないな。そ、それに……。お前、ホントに正気かよ。そんなにやすやすと触らせるものじゃないだろ」

 陸翔は呆れたように首を振る。

 しかし、彼が冷静な状態でないことは、その泳ぐ視線や小刻みに揺れている身体などから、容易に察することができた。




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