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セフレの彼は幼なじみ
第3章 菜那美の部屋で……
「あ、ダメ!!」

 菜那美の声にビクッとし、動きを止める陸翔。

 菜那美が続けて懇願する。

「じっとしてて、お願い……」



 引き抜こうとするときにも痛みを感じるのだな、と理解した陸翔はそのままの体勢で止まった。

「分かった。じっとしてるから、痛くなくなったら言えよ」

「陸翔……ごめんね……。怒ってない……?」

「どこにキレる理由があるんだよ、全く……。まぁ、そんなところも菜那美らしいか」

 あきれたように微笑する陸翔。

 ただし、時折、顔を歪めていることからも、陸翔が大きな快感を感じており、早く菜那美の奥深くへシンボルを打ち込みたがっているのは間違いなさそうだった。

 だが彼は、痛がる菜那美のために、前進せずに耐えているのだ。

 そのことを表情などから読み取った菜那美は、陸翔の心遣いに胸がキュンとした。




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