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セフレの彼は幼なじみ
第4章 智孝と菜那美
驚いて目を丸くする菜那美。
智孝はうつむき加減で続ける。
「それで……。本当に勝手だけど、ちょっと僕の悩み相談でもと思って……。知らなかったと思うけど、僕、絵莉花のことが好きで……」
「え?!」
菜那美はさらに驚いた。
「うん、びっくりすると思う。でも、小学生時代からずっとずっと好きなんだ。絵莉花の方は、僕のことをそんな風には見てないみたいだけど。で、鷲沢さんは陸翔のことは友達としか思ってないんだろうけど、置かれた状況的にはこちらと似てる鷲沢さんなら、僕のこの悩みを聞いてもらいやすいかなって思って」
言い終わって智孝は苦笑した。
菜那美は勢いこんで否定する。
「あ、あの……! 私だって、陸翔のこと好きで……」
「え?!」
今度は智孝が驚く番だ。
「私も小学生の頃からずっと、陸翔に片思いしてて……。あの、このことは誰にも……」
「ああ、もちろん! 僕のことも内緒で頼むよ」
「うん」
同じ悩みを共有する仲間と知ったことからか、二人の間には今までにもまして親しみが生まれつつあるようだった。
智孝はうつむき加減で続ける。
「それで……。本当に勝手だけど、ちょっと僕の悩み相談でもと思って……。知らなかったと思うけど、僕、絵莉花のことが好きで……」
「え?!」
菜那美はさらに驚いた。
「うん、びっくりすると思う。でも、小学生時代からずっとずっと好きなんだ。絵莉花の方は、僕のことをそんな風には見てないみたいだけど。で、鷲沢さんは陸翔のことは友達としか思ってないんだろうけど、置かれた状況的にはこちらと似てる鷲沢さんなら、僕のこの悩みを聞いてもらいやすいかなって思って」
言い終わって智孝は苦笑した。
菜那美は勢いこんで否定する。
「あ、あの……! 私だって、陸翔のこと好きで……」
「え?!」
今度は智孝が驚く番だ。
「私も小学生の頃からずっと、陸翔に片思いしてて……。あの、このことは誰にも……」
「ああ、もちろん! 僕のことも内緒で頼むよ」
「うん」
同じ悩みを共有する仲間と知ったことからか、二人の間には今までにもまして親しみが生まれつつあるようだった。