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刑事とJK
第41章 船上の殺人事件
「よし、シゲ行くぞ」
斉藤は立ち上がった
「え、どこへ…!?」
「残りの4人を探しにだ
江口さんは藤野とここで待ってな」
「あたしもいるわよー♪」
斉藤は無視して治療室を出て行った
パーティー会場にもう一度入ると、
最初よりも人は減っていた
そばで喋っている2人の中年女性に声を掛ける
「すんません」
「え、あ、はい?///」
「戸松財閥、横田・トイメーカー、純友株式会社、
KS貿易会社の社長さんがたって、どなたかわかります?」
「えっと…///
あちらにいらしてるお三人が、
戸松社長と松井社長、そして神谷社長ですわ」
女性が目線を送った先には、
江口と同じか、少し上くらいの年齢の男がいた
「でも、横田社長はいらっしゃらないわね」
「ほら、横田社長はまだお若いから、
話に入りづらいんじゃないかしら?」
「どうも、ありがとうございます」
斉藤は軽くニコッと笑って立ち去った
「いいえ、どう致しまして///」
「先輩のあんなコネ入った笑顔、
初めて見ました…」
「ははは、男前は便利だなーシゲ」
そして二人は、その社長たちに話し掛けた
「お話中、失礼します」
3人は一斉に斉藤の方を見た
「おや、どなたかな?」
1番年配の男が尋ねた
「突然すいません、戸松社長に松井社長、そんで神谷社長っすよね?
オレはこういうもんなんすが…」
斉藤は3人に刑事手帳を見せた
「!!
刑事?」
「な、なんだいきなり…!?」
「ああー落ち着いて
ちょっと話を聞きたいだけっす」
斉藤は両手を広げて、
3人に騒がないように言った
「聞きたいことはいくつかあるんすけど…
息子さんたちも来ているらしいじゃねぇっすか、今どこに?」
「さあ…あいつらもいい歳なんで、
いちいち構っていられませんよ」
「疲れたから先に部屋に帰っとく、と言ってました」
「私のせがれもそんな感じだよ」
皆、答は適当だった
「なるほど…
んじゃ、最近変な手紙が届かなかったっすか?」
その問い掛けに、3人の顔つきが変わった