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刑事とJK
第63章 第一歩








『…結婚式、もうすぐだね///』


「ああ、なんか緊張すんなー」



斉藤は自分の足をさすった




『花嫁ってさ、バージンロードを歩くとき、
父親と歩くんだよね』



「まぁ、そうだな…」




と、言いかけて
斉藤は言葉に詰まった







ゆうひの父親は…


全く行方がわからない








『なんか、恥ずかしいんだけどさ…
手紙書いちゃったのっ
お父さんに…』




明るく振る舞ってはいるが、
落ち込んでいるのはよくわかった




「手紙…?」




『うん、結婚しますーって、そんだけだけど』




「…で、その手紙どうすんだ?」





『まだ机に置いたままだけどさ…
捨てちゃおうかなぁって思って』




「…へーえ」




斉藤は少し顔を傾げた


そして突然立ち上がった







「ミスった!!
仕事残ってたの忘れったわ、じゃあまたな!!」




『え、あ…うん』




ゆうひは茫然としながら、手を振った






――――――――






斉藤は刑事課へ戻る道を途中まで歩き
突然方向を変えて、

ゆうひのマンションまで全速力で走った











ゆうひの部屋の前まで着くと、
ピッキング(これも村上仕込み)で鍵を開け

中に入って手紙を探した






「…あった」





斉藤は机の上に置いてあった手紙を懐に入れた














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