この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
刑事とJK
第68章 どうする飛鳥…!!
「――――飛鳥あ!!!」
「きゃああ!!!
ちょっと、いきなり耳元で叫ばないでよ!!」
南は顔をしかめた
「どっちの時計がいいか聞いてたんだけど…?」
「へ?
ああ…」
南は両手に腕時計を持っていた
「…南はこっちが似合うかな?」
飛鳥はシルバーの時計を選んだ
「なんかジジ臭くないか?」
「だってこっちは可愛いすぎるもん…
ジジ臭いと思うなら、
初めから選択肢に入れるなよー」
飛鳥は笑って南の肩を叩いた
「まあ…それもそうだな
じゃあ、これにする」
南はレジへ向かった
――――――――――
「――――ああすうかあああ!!!!!」
「!!!
はい!!?」
南は運転しながら言った
「お前今日はどうしたんだよ…
ずっと上の空じゃねーか?」
「そ、そんなことないって、あはは」
「…」
南は黙り込んだ
飛鳥がこんなにボーッとしてしまうわけは、
何となく推測がつく
「で、何?」
飛鳥は尋ねた
「…何もない」
「クスクス、斉藤さんみたいなこと言っちゃって
言ってみてよ」
飛鳥はじっと南を見る
そんな飛鳥を、
南は横目でチラチラと見た
「…今日…泊まってもいいか…?///」
「もちろん///」
「ありがと…///」
実のところ
二人はまだキス止まりだった
南が根性なしとかではなく、
ただ会う機会がめったになかったのだ