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刑事とJK
第69章 敵に塩を送る
「やっぱり、あんたの歌良いよ」
「ありがと///」
清隆は照れ臭そうにして、こう言った
「舞と別れて、3ヶ月くらい?」
「付き合ったのもそれくらいだよね」
「うん…
数日前にさ、前の彼女と出会ったんだ」
「…飛鳥って人だっけ…それで?」
「関係戻したいって言ったけど、
断られた…ってか、ものすごく嫌われてた」
清隆は苦笑した
「そりゃあね…ずっと一緒にいたのに、
いきなり捨てられたら嫌うわな」
「はは…だよね…」
別に捨てたつもりなんて…
なかったのになぁ…
「しかも飛鳥には新しい彼氏出来てたし…」
肩を落とす清隆を、
舞は優しい目で見た
「清隆が元カノさんに手を出す資格なんて
ないわけね」
「…うん…
でも、つい抱きしめたら、腕を回してくれたんだ」
ほんとに…嬉しかった…
「じゃあまだ清隆のこと好きなんじゃん?」
「だとしても、彼氏さんのことの方が好きそうだけどね…。
ってか、抱きしめてたとこ目撃されちゃってさ…」
「まじ!?」
「まじ。
そのせいで、飛鳥と彼氏さんギクシャクしてんだよね…
ほんと悪いことしたよ…」
清隆はさらに肩を落とした
「清隆は、思い切って飛鳥さんを
自分のものにしたいとか思わないの?」
「出来たらいいけど…
やっぱり飛鳥には、売れないシンガーよりも刑事さんの方が良いよ。
そっちの方が飛鳥のためだし…」
「刑事さん?」
舞は目を大きく開いた