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刑事とJK
第77章 お義父さま、お義母さま!!
「もういい!!
オレは帰るかんな!!」
『え、もう帰るの?』
「帰るっつったら帰る!!」
斉藤はゆうひの腕を引っ張って、
部屋を出ようとした
「正貴…ほんとに帰ってしまうの?」
「お袋にはわりぃが、
文句ならそこの単細胞ジジイに言ってくれ」
「とっとと行け、へたれ青二才」
悪口の言い合いなら、お互い一歩も譲らない
「へーへー行きますとも、今生の別れだ
あばよ!!」
そして廊下の方を向いた
が、斉藤の目の前には
見たことのない男が立っていた
「?」
…誰だこいつ?
男は斉藤を一瞥し、その目を源十郎に向けた
「どうも斉藤さん」
男と源十郎は知り合いなのだろうか?
斉藤とゆうひは男に道を譲り、
様子を見ていた
「また来たのか…」
源十郎の鋭い目は、男を睨みつける
「何度でも来ますよ
あの場所を明け渡してもらうまでね」
男は賎しい笑みを作った
「お前らみたいなハイエナに、渡すと思うか?」
「だから頼みに来てるんですよ?
わざわざこんな山奥までね」
「諦めろ、私は何が何でも渡さんからな」
源十郎は断固としてそう言いきった
すると男はぐるっと周りを見渡した
「そういやぁ、お宅の娘さん、名前何でしたっけ?」
「ま…真理子?」
男の問い掛けに、光子が答えた
「ああ、そうそう真理子さんだ。
今は結婚して、この家にはいないんですよね?」
「だから、どうした?」