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気の毒な人
第1章 気の毒な人
 気の毒な人も喜んでいた。
 動きながら、あいしてる、みたいなうわごとを私に口走ったりしたかもしれない。
 気の毒な人が動くたびに、接続部分がギシギシと軋んだ。
 今のようにねばついた愛液でなく、どれだけ濡れても今より粘度が低かったし、それに出血していたからだろう。

 気の毒な人は私の腹の上に射精したあとで、例の如くセッタに火をつけながら丸い背中で「大人でも子供でもまんこはまんこやな」と落胆したように呟いていた。

 しかしバカなのか懲りない性分なのか詳細は不明だが、気の毒な人は元来酒好きということもあり、若さにモノを言わせて毎夜酒を煽ると、どうせ“子供であっても大人とさほど代わり映えしないまんこ”であるにも関わらず、飽きもせず私を抱いた。

 気の毒な人は帰宅早々私を襲うのが好きだった。
 セックスの前後はふつうシャワーを浴びて身体を清潔にするという一般常識を知ったのは最近だ。

 挿入されている最中、私は気の毒な人の汗臭い身体をよく舐めた。
 そうしたら興奮するとかそういうわけでなく、幼稚園生が赤白帽のゴム紐を吸うのと同じ原理で、単純に「しょっぱくてうめぇ」と思っていた。
 逆に精液は嫌いだった。美味しくないから。

 つまるところ、私が気の毒な人の尿を飲むことが出来たのも、理屈的には同じ原理の話である。

 気の毒な人は感情の起伏が激しい男だった。
 あるとき、何らかの些細なことが原因で私は気の毒な人を激怒させた。
 だいすきですなんでもしますだからころさないでください、と最初の頃と同じように日々気の毒な人に繰り返していた私に、気の毒な人は前途のようなことを要求したのだ。

 別に生涯知る必要もないことかもしれないが、人間の尿というのは予想の斜め上をゆく温かさである。
 口を開けていたもののそのほとんどは的を外れ顔に命中した記憶があるので間違いない。
 味とか臭いより、「あったけぇーー!」という感想が強かった。

 味についてはある漫画家がエッセイ内で語っていたが、確かに衝撃的にマズイというものでもない。
 風呂に入ってない性器を舐めることが出来るレベルの人間なら飲尿くらいはチョロイもんだろうと思う。
 人としての自尊心、ということを除いては。

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