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気の毒な人
第1章 気の毒な人
 正確には一ヶ月前。
 嫁には「残業で」と嘘をついてシゴト帰りに私を車で拉致り。
 京橋のラブホテルで2時間愛し合ったのが最後ですよ。
 と言う間もなく、気の毒な人は腕の中の私にしつこく背を丸め続けた。


「なぁ、今ならいけるて。ばれへんて。さっき坊さん帰って、おとうら酒飲んでたから。絶対大丈夫やから、せやから、なぁ、里奈子。・・・頼むわ」


 煙草くさい唾液が私の唇を濡らす。
 黒い革ベルトのバックルが気の毒な人本人の手によって外れ、白いワイシャツの裾と、大きく張り出した青系色の横縞の下着が露わになる。
 私は、気の毒な人を夢精させた彼の伴侶を憎らしく思いながらいつものようにゆっくり腰を屈め、ウエストゴムを引っ張り下ろした。


「すごいことなってるやろ。ほら・・・」


 じかに触れると、気の毒な人は風貌に似合わない切ない声を漏らした。
 透明な雫が滲み出た先端は男のにおいがする。
 舐め取るように舌を這わせると、気の毒な人は私の髪を撫でた。 


「あー・・・ほんま、里奈子は上手いな。俺の教え方がよかったんやな。そこ、そう、舐め上げて・・・あぁ・・・もう死んでもええわ・・・とか言って、死ぬわけにはいかんけどな」


 気の毒な人が好む手順どおり、下から上へ裏筋に舌を這わせる。
 片方の手で上下に動かしながら。


「言うても父やからなぁ。息子2人が成人するまでは死ぬわけにはいかん。別れるわけにも・・・家庭ってのはなぁ、持ってないよりええもんやで。おかえり、くらいは言うてくれるからな。お前とはこんなことしててもな?俺、外ではふつうのオッサンしてるから。なぁ、分かるやろう?お前なら分かってくれるやろう?・・・て、ナニ言うてんねやろな俺」


 押し殺したような息遣いと、口の中でかたくなってくモノ。
 無理矢理捻じ込まれない限り喉元まで入らなかったのは、単純にでかかったからだろう。


「あぁ、ごめんな。あとでお前も気持ちよーしたるから、わるー思うなよ。嫌いになったりせんとってくれよ。あー、ごめんな。ごめん、イクわな、ごめん・・・」


 宣言どおり、気の毒な人はものの1,2分で私の口の中に射精した。
 
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