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ここで待ってるから。
第14章 《かの子さんと里桜氏》魔王の午睡。
 里桜のモノは大きく反り返り、周りの肌の色より一層、紅く誇張している。

 本や雑誌、ネットだけの知識では補う事はできない。男性の身体に少しだけ恐怖を感じる。

「そんなに、緊張しないで。」

 里桜は優しく抱きしめ、肩や背中をさする。

「…恐いなら、やめようか?」

 首を小さく振る。
 今、やめた所でいつかは経験すること…。それに、心の中では、里桜と一つになりたいと思っている。

 そっと、里桜のモノに触れる。

 その肉棒は熱く、脈打っている。今までに触れたことのないモノ…。見たことがないモノ。
 里桜の顔を見ると、頬を染め困った顔をしている。

「いきなり、フェラとかしなくていいからね。ゆっくり、順番に覚えていってね。今日は、かの子と身体を重ねたい。一つになりたいんだ。」

 脚の間に里桜が身体を重ねる。
 ヌルヌルと蜜が溢れている、紅い蜜口に肉棒の先端を当てる。

「…んっ。」

 目をきつく瞑る。

 蜜の滑りに、スルッと素直に入り込む。
 それは、痛みと熱さを伴い身体に快楽をもたらす。

「ああっ…ん、うん。」

「…くっ…。いっぱい濡れているから、すんなり入ったよ。ねぇ、かの子。今、一緒になってるよ。僕がかの子の中に入ってるよ…。」

 里桜の言葉に恥ずかしくなる。

 ゆっくりと、身体が前後に揺れ動く。
 その度に痛みが走る。それでも、耐えれるのは相手が里桜だから。
 里桜の為の、痛み。

「…ふっ、んっ。…うんっ。」

 里桜の欲情した声。

「あ、あっ…。里桜、里桜…っ。」

 奥深く…。

 その、律動と声は一つになり、痛みから快感へ変わる。

 寄せて、引いていく波のように…。

 肌の温もりを飽くなく求め、二人は快楽の海に溺れていく。
 決して離れないように、確かめるように手を絡ませる。



 裸のまま、ベッドに横たわり里桜は私の髪や首筋、手や肩にキスをする。

「まるで、光源氏の紫の上だね。」

 そのキスがくすぐったい。

「小さな頃から、理想の女に育てるあたりが。…ねえ、かの子。」

 里桜は私の肩におでこをつけ、目を閉じる。

「もう一度聞くよ?」

 静かに、ゆっくりと時間が流れる。

「君が好きな人は、君を幸せにしてくれているかい?」

 里桜は照れながら、私の瞳を覗く。
 私は、答える。

「今、一番幸せよ。」
 
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