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ここで待ってるから。
第15章 あの頃の君へ。
 大学一年生。
 十九歳の秋、はじめて女を抱いた。


 今、このベッドに押し付けてる女は羽鳥純子。

 長い黒髪は美しく広がり乱れている。

 頬や肩は熱く、ほんのり桃色に蒸気している。白く柔らかい肌に触れると、小さな唇が開き溜め息とともに色のある声を発する。

 仰向けに寝ていても、形の崩れない乳房に唇を寄せる。
 キスを落とし、優しく愛撫する。
 柔軟に形を変え、純子もより一層身悶える。

「う、んっ…あ、あっ…。」

 純子はシーツをきつく握り、ゆっくりと感じる快感に酔いしれる。

「…純子、俺はじめてなんだけど。」

 きつく閉じていた目が開かれ、クスッと笑う。

「そんな風に見えないよね。東君、モテるから。」

 純子はコンビニのバイト先で知り合った。
 同い年で、お互いの趣味が合い意気投合。夏前に付き合いはじめて、何度目かのデートで純子の部屋でセックスすることになった。

「いいよ。私が一杯、気持ちよくしてあげる。」

 ベッドから起き上がり、興奮して半分ほど立ち上がる肉棒を両手で包み舌で舐める。

 チロチロと紅い舌が、充血しているカリを舐め刺激する。

 …経験が、あるんだろうけどいきなりフェラか。

 時々、敏感な所を舐められ身体がヒクつく。
 純子の髪に手を添え、揺れ動く頭を撫でる。
 
 ふっ、と余裕が出て部屋の中に視線を送る。一人暮らしのワンルーム。
 生活感が溢れる部屋に、少しだけ違和感。

 キッチンにある青と赤の歯ブラシ。
 玄関にある隠しきれていない、一足の大きなサンダル。
 煙草は決して吸わないはずなのに、棚にひっそりとしまわれている灰皿。

 なんだ。
 男がいるんだ。

 柔らかい唇で、先端を棹を優しく食む。

「…東君、おっきい…。」

 カリを口に含み、鈴口を舌でなぞる。熱い血が全てそこに集中し、充血し起立する。

「んんっ…。」

 純子は口一杯、肉棒を頬張る。
 眉を寄せて、頭を前後に揺らす。

 ベッドサイドの棚に置いた、純子の携帯が暗闇に光る。

 消音になっている為、気がつかない。
 貪りつく純子に気づかれないように、携帯をとる。

 着信はバイト先の店長。
 着信は直ぐに切れ、間を置かずメールが届く。

「あ、東、君。うっ…くぅ。」

 根元まで入れ込み、唾液と先走りの液が純子をむせ返す。
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