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ここで待ってるから。
第15章 あの頃の君へ。
 夢中にしゃぶりつく純子を横目に、携帯のメールを開く。

『今から、部屋に行くね。急に美奈代、実家に帰ったから泊まれるよ。』

 不倫関係か。
 あの店長もよくやるな。

 携帯をそっと閉じ、純子のフェラに集中する。

 純子は嫌いじゃない。
 自分の中で、勝手なイメージをしていた。清楚で純心な女の子だった。

 まぁ、こんなもんか。

「ねぇ、純子。壁に手をついて。後ろ向いて。」

 純子は壁に手をつき、腰を差し出す。
 指で蜜口をなぞる。
 ヌルヌルと蜜を滴らせ、欲望の肉塊を受け入れようとヒクつく。

 避妊具を付け、腰に手をかけ一気に突き刺す。

「うっ、くぅ。」

 弓反りになり、髪が乱れる。

「やっ、大きい…。あんっ。いやぁ…。」

 背後から攻め、同時に花芯も弄る。
 純子を気持ちよくすると言うよりも、これから来るだろう店長にこのよがり声を聞かせたい。

 純子は俺しか見えないとか、俺しか好きじゃないとか、今までよく言えたよな。

 女なんて面倒くさい。

 激しく腰を打ちつける。赤黒いモノが、卑猥な口に出入りする。グチュ、グチュと響く水音と喘ぎ声が激しくなる。

「あっ、あっあっ、んんっ。す、すごいよぉ…。」 

「…っつ。」

「い、痛い…。東、君。痛いよ…。ねぇ、やめて。」

 純子の懇願も耳に入らない。
 
 怒りを覚えるほど、別に何とも思っていない。


 カチャ。


 小さな、音に心の何かが弾けとんだ。

 狭いワンルーム。横に目をやれば、キッチンの脇には玄関。
 その、玄関のドアが細く開き街灯の明かりが射し込む。

 目を見開いた、店長が立っている。

「うっ、んんっ。あっ、あっ、んんっ…。」

 純子は気がつかない。
 痛みの中にも、快感を感じているのか甘く鼻を鳴らす。

 次第に、自分も限界に達し精を解放する。


 気がつけば、ドアは閉められ部屋も外も耳が痛いほどの静寂が訪れていた。





「はじめて、俺がセックスした話しです。大して面白くないでしょう?」

 夏は苦笑いしている。

「結局、次の日バイト辞めました。純子も多分店長から色々言われたらしく、別れ話をしてきました。理由は、まぁ、無理矢理でガツガツしてるのは嫌だからって。」

 再度、お酒を注文する。

「あの時は、やっぱり少しは好きだったんですよね。純子の事…。」
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