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ここで待ってるから。
第15章 あの頃の君へ。
 大学四年生。
 二十一歳の冬、美月に誘われた。


 次に付き合ったのは、ショートヘアでサバサバした井手美月。

 文芸サークルでは、男子はもちろん女子からも好かれていた。
 知識は豊富で、根は真面目なのに何か見えない壁で自分をガードしていた。


「ねぇ、夏。エッチしようよ。」

 コンパの帰り道、何故かそんな事を言われた。

 別に仲間としては好きだけど、女として見ていないからかなり驚いた。

 お互い、酒も入りこのまま別れるのもどうかと思い自然な流れでラブホに入った。
 
 服を脱いだ美月は、痩せていて肩にタトゥーが入っていた。

「…元カレの名前。今は入れなきゃよかったって後悔してるけどね。」

 キスをすると、煙草の匂いがした。
 嫌というより、刺激的だった。

 小顔で何処と無く、寂しい瞳の美月はすがりつくように唇を合わせる。
 何度も入れ替わり、舌を絡ませ、互いの頭を抱き寄せる。
 唾液と喘ぎに興奮する。

 乳房を愛撫し、痛々しく尖った乳首を口に含む。
 歯で甘噛みをすると、むせび泣くような声をだす。

「んんっ…んっ、あっ…んっ。」

 唇で挟み、引っ張る。舌で押し、探る。

 脚の間に身体を滑り込ませる。
 指で下腹部を撫で、茂みの奥にある花芯を探る。
 そこは、既に蜜で溢れていた。

「…夏、舐めて。」

 自らの指で両側の花弁を押し開き、花芯や蜜口をさらけ出す。

 花に吸い寄せられるように、顔を近付け舌で舐めとる。

「ふっ、あぁっん。」

 腰を浮かせ、歓喜の声を上げる。
 眉を寄せ、目を固く瞑り、紅い唇をうっすら開けている。

 唇から覗く白い歯と、桃色の舌が妖しく光る。

 舌で花芯をねぶる。
 蜜口がヒクつき、次から次へと蜜が溢れ出す。後孔まで滴り、シーツを濡らす。

「いいっ…凄く、気持ち、いい…。もっと…。」

 舌と唇で吸い付き、差し込む。

「はぁ、あぁっ…。うっ、ああっ…んっ。」

 身体を震わせ、オーガズムに達する。

 荒く息をして、力なく四肢を投げ出す。


「…ごめんね。」

「なんで、謝るの?」

「…なんでもない。ほら、夏も気持ちよくなって。」

 おもむろに、男根を触られる。

 優しいタッチに興奮し、大きくなる。

「…夏、大きいね。…入るのかな?」

 美月は笑いながら、手慣れた感じでゴムを付ける。
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