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ここで待ってるから。
第18章 サクラサク。②
「…お兄ちゃん。」

 仰向けに二人ならんで、いろんな話をしていると胡桃からそっと手を繋いでくる。

「…ん?眠くなった?」

「ううん。違う。」

 胡桃は身体を動かし、寄り添ってくる。
 髪からシャンプーの香りがたつ。
 細い腕が背中に回され、柔らかい大きな胸が服越しに感じる。

 その刺激に身体が反応する。
 …まずいな。
 このままだと、我慢が効かない。

「…胡桃。あ、あの。」

「お兄ちゃん…。私、はじめてなんだけど…。」

 思わず、胡桃を見る。

 恥じらった顔に、ほんのり赤い顔。
 潤んだ瞳に、どんな男も理性など意味がない。男なんて、本能で生きている馬鹿な生き物なんだから。

 胡桃を抱き寄せ、淡い桃色の唇にキスをする。

 唇を啄む。優しく、時に激しく。
 舌で口腔内をさ迷い、白い歯をなぞる。

「…はぁ…っ。」

 胡桃は眉を寄せ、切ない顔をする。
 吐く息と、小さい喘ぎ声が刺激する。

「…っ、胡桃。」

 唇を貪る。吸い付き、食む。
 背中の胡桃の手に力が入る。拒否ではないが、ハッ、と我に帰る。

 怖がらせてしまったかな。

「…お兄ちゃん、いいの。続けて…。」

 小さな声が耳をくすぐる。

「でも、胡桃。」

「…ちゃんと、覚悟してるから。お兄ちゃんが思ってる以上に、色々考えてるよ。」

 胡桃はパジャマのボタンを外し、上下とも脱ぐ。

「私が大学に行ってる間は、遠距離になっちゃう事とか。お兄ちゃんに浮気されないかとか。毎日、電話してもメールしても嫌がられないかな、とか。そんな事ばっかり考えてる。」

 露になった、胡桃の身体に指先で触れる。
 首から鎖骨をなぞり、手のひらから溢れる乳房を優しく揉みしだく。

 白い肌が、ほんのりピンクに蒸気する。

「はっ…あっ…。」

 指で乳首をつまみ、コリコリと弄ぶ。

「ふっ、んんっ。…仕事、見つけるときは。こっちで、探すから…あっん。」

 乳房と乳首に吸い付き、少しだけ歯をたてる。先端は尖り、舌で舐めとる。

「う、ん…もっと、もっと舐めて。それ、気持ちいい…よ。」

 胡桃にねだられ、執拗に攻める。

「ぜ、絶対に…。」

 喘ぎ声が部屋に響く。
 
 ゆっくりと鳩尾から、下腹部に手を這わせる。黒い茂みの先に指を差し入れる。

「…浮気、しないでね。お兄ちゃん。」
 
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