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ここで待ってるから。
第19章 サクラサク。③
 不意に身体を起こされ、腰を掴まれる。

「僕が欲しいんですか?指だけじゃ満足しない?」

「う、うんっ。総一朗君が…欲しい…。」

 背後から身体を抱きしめられ、首筋や背中にキスを降らせる。
 その度に、甘い溜め息をつく。

「…僕も、沙矢子さんが欲しい。もっと、焦らして苛めたいけど…無理みたい。」

 そう言うなり、四つん這いにされバックの体勢にされる。腰を持たれ、総一朗君のモノが勢いよく私の身体を貫く。

 内側の摩擦と、先端が奥に当たる感覚に頭が白くなる。
 いつもより、荒々しく攻められシーツを掴む。

「あっ。あっ、んっ。あぁっ…んっ。」

 激しいピストンに耐えられず、上半身をベッドに沈める。

「ふっ…っく。はぁ…っ、はっ…。」

 総一朗君も息を切らし、喘ぎ声を漏らす。

 ベッドの軋む音。
 総一朗君の激しい息遣い。
 私の喘ぎ声。
 肌とシーツが擦れる音。

「…総一朗君、もっと…もっと、奥まできて…あっ、あっ、好き…総一朗君、好き…っ。」

「僕も、好きです。あぁ…もう、我慢出来ません…。」

 腰を打ち付けるスピードが早くなる。

 蜜壷の奥にある、快楽の泉が溢れ身体中に欲情の旋律が走る。

 身体がうち震え、耐えきれず快感の波に押し流されていく。

「やっ…も、もう…ダメ…あっ。いっ、逝っちゃう…っ。あ、ああぁっ…。」

「んっ…っ、沙矢子さんっ。はぁっ、あ…っ。」

 総一朗君は何度か、大きく腰を突き上げ全ての欲望を、開放する。

 白濁とした精液をすべて身体に飲み込み、受け入れる。

 二人してベッドに倒れ込み、息を切らす。乱れたシーツが熱い身体を冷ましていく。

 向かい合い、そっと総一朗君の頬に手を添える。閉じていた目を開け、優しく微笑む。

「…総一朗君…大好き。」


 二人でベッドに寝転び、お互いの肌を撫でたりキスをする。

 総一朗君は立ち上がり、鞄の中から紺色の細長いケースを差し出す。

「誕生日プレゼントです。」

 そっと開けると、プラチナにダイヤモンドをあしらったネックレスが入っていた。

「素敵…。ありがとう。」

「…また、離れて寂しい思いをさせてしまうかもしれません。それでも、僕は沙矢子さんを大切に思います。ずっと、側にいてくださいね。」

 総一朗君の言葉に熱くなる。

「うん。総一朗君の側に…いさせてね。」
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