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ここで待ってるから。
第25章 そうだ、温泉に行こう。〈花海棠と鳳仙花〉
〈花海棠の間:橙子さんと夏〉


 二人の中居さんに案内され、私たちは奥の離れに案内される。
 中庭を抜け、二棟並んでいる和風の造りの平屋に入る。

「東様はこちら、花海棠の間です。倉城様は、隣の鳳仙花の間です。」

 それぞれの部屋に別れ、中に入る。

 奥に進むとダブルベッドが左手に、右手には広いリビングと壁一面ガラス張りになっている。ベランダには露天風呂がお湯を湛えている。

 露天風呂を隠すように、外観を損なわない程度の壁と木が茂っている。

「素敵なお部屋ですね。」

「気に入っていただけたようで、良かったです。こちらの露天風呂は二十四時間、かけ流しでお使いいただけます。それと、こちらの浴衣どうぞお使いください。」

 さっき選んだ浴衣を渡される。

 一通り、案内を受け中居さんはお茶を淹れて部屋を出てゆく。

「…橙子さん、こうやってのんびり過ごすのって新鮮ですね。」

 夏はお茶を飲み、用意してあったお菓子をつまむ。

「うん。そうだね。」

 私はベッドの衝立に隠れ、浴衣を着る。

 慌ただしく過ごす日々に、お互い当たり前になっていたかも。
 こんな、のんびりした時間も必要だよね。

 帯を締め、髪をゆるく結い上げる。

 中居さんの淹れてくれたお茶を飲もうと、夏の側に行く。隣に座り、お菓子に手を伸ばす。

「う、わぁ。なんだか…。エロイです。」

 夏は私の浴衣姿をみつめる。

「…は、恥ずかしいな。あんまり、見ないで…。」

 照れて、視線を反らす。
 夏の手が私の頬から顎をなぞり、クイッと持ち上げられる。

「見ていたいです。ずーっと。これからも。」

「な、夏…。」

 吐息がまぶたにかかるくらい、お互い顔を寄せる。睫毛を震わせ、静かに唇を合わせる。

 舌を絡め合い、唾液を混ぜ込み深く、深く求めあう。吐息の中に、甘い喘ぎ声が混じる。
 二人とも、離れないように髪に手を絡め吸い付き、食む。

「んっ…はっ、あっ…。」

 むせかえるような、激しいキスは続く。

 夏は私の浴衣の合わせに、手を差し込む。ブラの隙間を縫って、敏感に尖っている乳首を探し当てる。下着の布に押さえ込まれ、愛撫に解放されたがっている。

 指でクリクリとつねられ、時に乱暴に引っ張る。

 その度に下腹部に甘い刺激が差し込んで、自分の意思ではなく花の蜜が溢れていく。
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