この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ここで待ってるから。
第7章 夢の後先。

「ほらっ!橙子!!」
金曜日の夜。沙矢子に追い立てられるように、行きつけの飲み屋に行く。
「なんだ。イトコ君、帰ってきちゃったの。」
「なんだ、はないでしょ。」
「まぁ、橙子の事だからどうせ、ここにいて。とか、もうどこにも行かないで。とか、言っちゃってるんじゃないの?」
なんでこの人は変なところで感がいいわけ?
「…言っちゃったわけね?」
私は首を縦に頷く。
沙矢子はあきれ顔で、でも一つため息をして笑う。
「まぁ、そんな橙子が好きなんだけどね。とりあえず、距離は取りなさい。」
結構、飲んだけど今夜はすごく眠い。
自力で部屋へ向かう。
玄関に入ると眠くて膝から崩れる。
「飲みすぎだよ、橙子さん。」
夏に抱えられ、私の部屋に連れて行かれる。
まだ、仕事に行ってなかったんだ…。
「な、なつぅ…。」
ベッドに寝頃がされ、夏にスーツを脱がされる。まるで子供の頃みたいに。夢の中でフワフワしながら、夏を見る。
「…橙子さん。」
私は肌に布団の暖かさを感じる。
「ごめんね。」
「夏?」
夏を仰ぎ見るが、前髪が顔にかかり表情が見えない。
「…やっぱり、無理。」
吐息が頬を撫でる。
「…恋人がいてもいいから…。」
肩が震えている。私のブラの上から長い綺麗な指が、乳房に触れる。
「身体の関係でもいいから。橙子さんの側にいてもいい?」
「…夏、それは…。」
ガバッと起き上がり、勢いで夏をどける。酔っ払いの癖に意外と力が入った。夏はベッドの上に仰向けに倒れている。
目を見開いて、私をみつめる。
私は下着姿のまま、夏に跨る。
「夏。私も夏に抱かれたい。体全部で夏を受け入れたい。でも、もう少し待って。今はまだ、イトコでいて…。」
夏の手が私の腰をなぞる。
ゾクゾクする。
「橙子さん…こんな姿見せられて、お預け?」
「うん。お預け。」
私はニヤニヤする。そして力尽きて、夏に抱きつき眠りにつく。
朝、軽い頭痛で目を覚ます。
よく見ると私の視線の先に、私の手ではないもう一つの手が伸びていた。その手の持ち主は、私の背後で寝息を立てている。
「夏?」
「うん…おはよう。」
夏は私を抱き寄せる。
「…仕事は?」
「今日の昼までに行けばいいから。」
金曜日の夜。沙矢子に追い立てられるように、行きつけの飲み屋に行く。
「なんだ。イトコ君、帰ってきちゃったの。」
「なんだ、はないでしょ。」
「まぁ、橙子の事だからどうせ、ここにいて。とか、もうどこにも行かないで。とか、言っちゃってるんじゃないの?」
なんでこの人は変なところで感がいいわけ?
「…言っちゃったわけね?」
私は首を縦に頷く。
沙矢子はあきれ顔で、でも一つため息をして笑う。
「まぁ、そんな橙子が好きなんだけどね。とりあえず、距離は取りなさい。」
結構、飲んだけど今夜はすごく眠い。
自力で部屋へ向かう。
玄関に入ると眠くて膝から崩れる。
「飲みすぎだよ、橙子さん。」
夏に抱えられ、私の部屋に連れて行かれる。
まだ、仕事に行ってなかったんだ…。
「な、なつぅ…。」
ベッドに寝頃がされ、夏にスーツを脱がされる。まるで子供の頃みたいに。夢の中でフワフワしながら、夏を見る。
「…橙子さん。」
私は肌に布団の暖かさを感じる。
「ごめんね。」
「夏?」
夏を仰ぎ見るが、前髪が顔にかかり表情が見えない。
「…やっぱり、無理。」
吐息が頬を撫でる。
「…恋人がいてもいいから…。」
肩が震えている。私のブラの上から長い綺麗な指が、乳房に触れる。
「身体の関係でもいいから。橙子さんの側にいてもいい?」
「…夏、それは…。」
ガバッと起き上がり、勢いで夏をどける。酔っ払いの癖に意外と力が入った。夏はベッドの上に仰向けに倒れている。
目を見開いて、私をみつめる。
私は下着姿のまま、夏に跨る。
「夏。私も夏に抱かれたい。体全部で夏を受け入れたい。でも、もう少し待って。今はまだ、イトコでいて…。」
夏の手が私の腰をなぞる。
ゾクゾクする。
「橙子さん…こんな姿見せられて、お預け?」
「うん。お預け。」
私はニヤニヤする。そして力尽きて、夏に抱きつき眠りにつく。
朝、軽い頭痛で目を覚ます。
よく見ると私の視線の先に、私の手ではないもう一つの手が伸びていた。その手の持ち主は、私の背後で寝息を立てている。
「夏?」
「うん…おはよう。」
夏は私を抱き寄せる。
「…仕事は?」
「今日の昼までに行けばいいから。」

