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ここで待ってるから。
第9章 嘘と、好きと嫌い
 私は口と添えた右手の動きを早め、空いた左手を夏の右手と絡める。
 夏の手に力が入り、身体を強張らせる。

「あぁっ…。」

 私の口の中に勢い良く精を放った。
 喉の奥に暖かい、少し苦味のある精液を飲み干した。
 息の上がった夏を仰ぎ見ながら、役割を終えた赤くなっているモノを舐め掃除する。

「んんっ!や、やめ…。」

 夏は顔を真っ赤にして、足と手で私の行為を阻止しようと抵抗する。

「い、逝った後に、それ…刺激強すぎるんですっ。」

 涙目になりながら、身体を震わせる。
 その姿があまりにも可愛いく、刺激的で私は執拗にカリを吸い、舐める。
 その奥にある一滴の精をも吸い取るように。
 
「あぁっ。い、いやだぁ。橙子さん!!」

 流石に夏も男だった。
 力強く肩を捕まれ、身体を剥がされ逆にベッドに押し付けらてしまった。

「きゃ…っ。ご、ごめんね。夏?」

 夏の熱い息が頬に当たる。
 逆光で表情は見えないけど、結構怒っているみたい。

「あ、あんまりにも可愛いくって…。本当にごめんなさい。」

 言葉では謝っているけど、心から謝ってはいない。本当に可愛いくて、喘ぎ声が愛しくて。私が夏を支配していると感じてしまった。私だけに見せてくれる表情に、嬉しくて仕方がなかった。

「…許してあげませんから。」

 本気で怒ってるんだ。

「うっ。夏、本当にごめん。もう、しないから。」

 夏は少しだけ頭を上げ、満面の笑顔を浮かべている。

「…橙子さん。じゃあ、暫くエッチはお預けで。」

「…はい?」

耳元に唇を寄せる。

「生理終わっても、エッチ無しです。」

「橙子さん、意外と性欲あるから耐えられるかな?でも、俺が良いって言うまでしちゃダメですからね。」

 夏は静かに笑う。
 その目は冷ややかに、試すような視線を私に送る。

「あ、そうだ。深山さんにも連絡しておこう。」

「は?涼介に何を?」

「え、決まってるでしょう。」

 夏の指が私の唇をなぞり、口腔内に割って侵入してくる。

「橙子さんは俺のモノ宣言。」

「…わ、私は…。」

 確かに、心の中では涼介より夏を選んでるけど。

「…俺が好きでしょう?」

 面と向かって言われると、恥ずかしい。顔が熱くなる。でも、夏の目を逸らせない。

 もっと、夏を知りたい。
 
 無言で頷く。








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