この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ここで待ってるから。
第2章 恋人かセフレか。
朝起きると、ケータイに涼介からメールが一件。
昨夜の後ろめたさから、なかなか開けられない。
とりあえず、キッチンに行きコーヒーメーカーに二人分の豆をセットする。
「おはようございます。」
夏が起きてくる。
「おはよう。コーヒー飲む?」
「あ、はい。いただきます。」
二人掛けのテーブルに向かい合わせに座る。夏は頰杖をついて、私をじっと見る。見つめられて、昨夜の情事を思い出す。
顔が赤くなるのがわかる。
「今日は一日何するの?明日から仕事でしょう?」
目をそらし、会話でごまかしてみる。
「うん。とりあえず、買い物。橙子さんは?」
「うーん。この天気を逃すと洗濯もの溜まりそうだし、来週の土日は用事が…。」
ケータイに着信。涼介からだ。
「出ないの?」
夏に促されて、しかたなく出る。
「…もしもし。」
『おはよう。メール見た?』
「見てない。何?」
コーヒーが出来上がり、ケータイを耳に当てながらマグカップに注ぐ。
『明後日の出発の出張がズレて、木曜日から二泊三日になった。土曜日に帰るから、土日の旅行は延期だ。その代わり、今から出かけないか?』
「…そう。ん?今から?」
珍しく涼介から来週の土日に一泊旅行に誘われていたが、いつものドタキャン。まぁ、今更どうでもいいかな。
「何?フルコースでも用意してくれるの?」
入れたコーヒーを夏に渡す。コーヒーにミルクを入れかき混ぜ、一口啜る。
『うん、まあ、そんなところだ。すまない…急に。』
「ううん。大丈夫。」
『そっちに迎えに行く。また、出るときメールするから。』
「…じゃあ。」
ケータイを切り、メールは開けず削除する。
夏は静かにコーヒーを飲む。その仕草がきれいで見惚れる。長い指がカップを覆い、形の良い唇がコーヒーに触れる。
「…彼氏?」
「そう。来週、旅行に行く予定がドタキャン。今から出かけるわ。」
「ふーん。じゃあ、洗濯物しといてあげるよ。」
「え、いいの?助かる。とりあえず、用意しなきゃいけないから…。」
カップを流しに置き、部屋に行く。
昨夜の後ろめたさから、なかなか開けられない。
とりあえず、キッチンに行きコーヒーメーカーに二人分の豆をセットする。
「おはようございます。」
夏が起きてくる。
「おはよう。コーヒー飲む?」
「あ、はい。いただきます。」
二人掛けのテーブルに向かい合わせに座る。夏は頰杖をついて、私をじっと見る。見つめられて、昨夜の情事を思い出す。
顔が赤くなるのがわかる。
「今日は一日何するの?明日から仕事でしょう?」
目をそらし、会話でごまかしてみる。
「うん。とりあえず、買い物。橙子さんは?」
「うーん。この天気を逃すと洗濯もの溜まりそうだし、来週の土日は用事が…。」
ケータイに着信。涼介からだ。
「出ないの?」
夏に促されて、しかたなく出る。
「…もしもし。」
『おはよう。メール見た?』
「見てない。何?」
コーヒーが出来上がり、ケータイを耳に当てながらマグカップに注ぐ。
『明後日の出発の出張がズレて、木曜日から二泊三日になった。土曜日に帰るから、土日の旅行は延期だ。その代わり、今から出かけないか?』
「…そう。ん?今から?」
珍しく涼介から来週の土日に一泊旅行に誘われていたが、いつものドタキャン。まぁ、今更どうでもいいかな。
「何?フルコースでも用意してくれるの?」
入れたコーヒーを夏に渡す。コーヒーにミルクを入れかき混ぜ、一口啜る。
『うん、まあ、そんなところだ。すまない…急に。』
「ううん。大丈夫。」
『そっちに迎えに行く。また、出るときメールするから。』
「…じゃあ。」
ケータイを切り、メールは開けず削除する。
夏は静かにコーヒーを飲む。その仕草がきれいで見惚れる。長い指がカップを覆い、形の良い唇がコーヒーに触れる。
「…彼氏?」
「そう。来週、旅行に行く予定がドタキャン。今から出かけるわ。」
「ふーん。じゃあ、洗濯物しといてあげるよ。」
「え、いいの?助かる。とりあえず、用意しなきゃいけないから…。」
カップを流しに置き、部屋に行く。