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ここで待ってるから。
第10章 女の嫉妬。男の我が儘。
〈夏の領分③〉


 だいたい、橙子さんが悪いんだ。
 人間には弱点があって、脇や首、足の裏くすぐられたり耳に息吹きかけられたりするのが大嫌い。

 まして、逝った後のあんな敏感な先を執拗に攻めるなんて…。

 でもあんな事、言わなきゃよかった。
 エッチはお預けだなんて。まるで、子供だよ。

 橙子さんも最初は風呂上がりにバスタオル一枚でビール片手にウロウロしたり、飲み会で酔っぱらって帰ってきたら、いきなり服を脱いで下着姿でイビキかいて寝ちゃうし。

 …仲直りのエッチしたいのに。

 橙子さんが可愛く素直に、甘えてくれればそれだけで許すのにな…。

 うん。もう、こうなったら向こうからエッチしたいって言ってくるまで我慢だな。

 ほら、男は色々捌け口はあるから。

 でも、女の人って…。そうだよな。一人でエッチもするよな…。橙子さんも…。


 そんな悶々とした二週間を過ごし、金曜日の夜遅くに大学の後輩から着信があった。

『東先輩!お久し振りです。遠山胡桃です。』

 同じサークルの後輩で、さっぱりした性格の爽やかな女の子。

「胡桃ちゃん。久しぶりだね。どうしたの?」

『今から東先輩の所に行ってもいいですか?じつわ、兄を訪ねてきたら出張先から帰ってなくて。鍵もなくて…。』

 確か、年の離れたお兄さんがいたな。

「とりあえず、もう遅いからタクシーで今から言う住所に来て。」

 大学時代からこの子は危なっかしくて、よく面倒をみていた。本人は気がつかない天然女子だけど、周りからしたら可愛く、優しく、よく気配りの出来る子だった。

 そして何より、胸がでかい。

 これが、コンパや合コンでターゲットにされる原因。俺は性格や趣味が妙に合ってるだけで、仲良くしてたけど、他の男達はヤリたいだけだった。

 ナイト気取りではないけれど、守ってあげたくなるんだよな…。
 一人っ子だからわからないけど、妹がいたらこんな感じなんだろう。

 
「夜遅くにすみません。東先輩しか頼れなくて。イトコさんいらっしゃいますか?あの…私からお話しさせて下さい。」

 半年ぶりに会う後輩は大きな荷物を抱え、暑そうにダウンを脱ぐ。
 うん、相変わらずのボリュームだ。
 シャツ越しに胸の大きさとを感じる。でも改めて考えると、個人的には量より質だな。
 橙子さん位が丁度良い。

 
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