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セルフヌード
第4章 光と闇
「美優ー。退屈だから来ちゃった。わぁ、可愛い!うなじ出てると色っぽーい!ちょっと触って良い?ちゅーして良い?かおりさん器用ー」
かおりがなつみに謙遜した返事を寄越す。
美優はなつみの手をあしらいながら、かおりにあれこれリボンやアクセサリーをあてられる。
「そうだ、ピンクと黒が二型揃ってるやつとかありません?さり気なーくリア充コーデがしたいんですけど」…………
男にちょっかいをかけられたり、更にはデートの相手に助けられたり、昔の知人に整形の疑惑をかけられたり、今日は、慣れないことばかり身に起きる。
誕生日の相場を超えた量の洋服を、美優はなつみの厚意を断固として退けて、自分で運んだ。駐車場まで、延々とプレゼントの礼を口にしながら。
存外に重たくなかった。
妖精の狭衣のような洋服は、実際より筋力に負担がかからなく出来ているものなのかも知れない。