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第4章 光と闇

　なつみが戻ると、美優の皿に二切れ目のケーキピースが取り分けられた。

　美優は皿を持ち上げて、カメラに微笑む。

　雑誌のモデルを気取ったように、視線を外して、生クリームを指で掬うポーズをとって、口許に手を添えてフォークを握って──…レンズに捉われている間、美優は美優であって別人だ。


　純粋な、カメラマンに恋する被写体。


　なつみは飽きもしないで美優を写す。


　美優はなつみのリクエストでセルフヌードを一枚撮った。

　洋服も、下着も外して、欠けたホールケーキから一口分のスポンジを掬い、その指先に唇を寄せて。


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201◯年4月13日(火)18:03更新

［タイトル］
生まれたままの姿で

［本文］
こんにちは。

今日は、みゆの誕生日です。
朝からご主人様といられて、すごく幸せです。
今も一緒にいます。

ケーキを作ってくれていました。
ご主人様に見ていただきながら……、
生まれたままの姿になって、いただきます♡

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