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セルフヌード
第4章 光と闇
「美優を撮ってみたかった場所があるんだ。……時間、平気?」
ブログの公開ボタンをタップしたところで、なつみのささめきが美優を撫でた。計算高いメゾの声は、シャンパーニュの香りに濡れて、ひとしお悪戯な音色を帯びていた。
「今日は、良くん、ご飯コンビニで買って帰るって言ってくれていたから……」
美優がなつみに連れられたのは、例の、目と鼻の先の公園だ。
美優はタコ山滑り台の陰に入ると、まとってきた衣服を除いた。
遊具から顔を出せば、月明かりに照らされて、いつも歩いている道が覗ける。だが、美優は裸だ。
優しい夜風が肌をくるむ。なつみのキスが、美優の時を静止させる。
「……ん、……」
なつみの舌先が唇を濡らす。指が顫える乳房をまさぐり、美優の割れ目が開かれてゆく。…………
「いつから、濡れてたの?」
「はぁっ、ん……」
「下着、シミ出来てる。私といて、欲情してたの?」
「んんっ、ゃ……」
なつみの舌を撫でながら、美優は羞恥にとめどなくたわむ。
無色透明の無味の肉。無味の歯列。
美優は舌が痺れるほどなつみを貪り、総身を駆け巡る呼び水に身を投げ出す。