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セルフヌード
第4章 光と闇
「あぁぁっ……あっ、……んんぅ!んっ!」
皮膚の裂かれるような痛みに呻くのとはよそに、みっともない劣情が、美優の臀部を自ずと浮かせた。
尾てい骨の肉叢に、慇懃なキスが降り注ぐ。
おもむろな手つきが脇腹を撫でる。手持ち無沙汰の呼び水は、美優の背中に輪を描くだけで美優を淫らにくねらせる。
臀部をなつみの舌先が這う。
ちゅっ、ちゅ……
花蜜にありつけた蝶の啄ばみが、慄くはずの美優をほぐす。
「はぁっ、はぁ……はぁぁぁ……」
「小指、半分くらい……美優の中に入ってる。……動かして良い?痛い?」
「いっ……たぃ……あああっ」
くいっ……くいっ……
ひりぃぃぃ…………
萎縮が痛みを煽るのが、羞恥が行為を拒むのか。
拷問同然の痛みに今にも気を遣りかけながら、美優は玉門を塞いだ指先に、極上の愛おしさを知る。
唇も、頰も、乳房も腹も、内股も。
良に開かれた場所だった。なつみの知る美優の秘境は、良が育んできたもの──…そう、今日まで美優には、この美しいあるじにのみ許している場所がなかった。
「もっと……」
怖くない。痛みで死ぬなどありえない。身体が砕け散ってしまっても。
「痛くして……」
心臓まで犯されても本望だ。この人になら。
美優は羞恥を投げ出すように力を抜く。
「痛くて平気……頂戴……はしたない雌みたいに、私が泣いてもやめないで……」
ああぁぁあっ…………
悲鳴が突き上げてきた。深く深く入りこんだ、なつみの指。未知の異物を咥えこんだ美優の窪みに、熱い舌が唾液を落とす。