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セルフヌード
第4章 光と闇

 切り口のまるく磨がれた造花。

 なつみがとりどりの色彩を盛った花束を、一輪一輪、肉薔薇というオアシスに挿してゆく。


 くちゅ……ぐちゅ……ずぶっっ…………


 美優の喉に声に満たない吐息が昇る。


「ひっ……はぁっ」


 ちりり……


 花びらを通した針金が浮かれた乳首を捉え、腹を這い、


「あああっ……」


 クリトリスに結びつく。


 女の匂いに溺れたオブジェが、しとりを持たない雨の中で鎖を鳴らす。


 なつみはケーキでもつまみながらのように、おりふし美優に口づけてはシャッターを切った。


 唇を深く貪られ、針金から飛び出た乳首を指の腹でこねくられては、唾液が擦りつけられてくる。クリトリスを吸い上げられて、茎が美優の潤みを遊ぶ。



 あられもない嬌音と、インモラルな水音。

 花に犯された女体を収めるシャッターの音が、光の雨を延々と砕く。…………
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