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セルフヌード
第4章 光と闇


「…………」


 懐かしいキスが当たり前のように美優を塞いだ。


「ん、……」


 ソファにくずおれた美優の膝を、良が挟む。

 良は美優のおとがいを捕らえ、口内まで貪るキスに移した。


 ぴちゃ、ちゅ……ちゅぱ……


「あっ……」


 膨らみにごつごつした指が被さる。


「ゃ……ダメ……」

「触れたいんだ。美優に」

「あっ……」


 背中のファスナーが下りてゆく。喉を良の舌先が伝う。



「ダメっ……あっあ……まだ……」

「悪りぃ。我慢出来ねぇ。……そんなそそる格好して、お預けとか、反則」


「──……。あっ!……あっ、あんぅぅ……」


 身体が開かれてゆく。何も隠せなくなってゆく。





 焦がれて夢見ていたはずだ。


 思いがけない時に、場所で、良に求められることを。



 美優は変わった。

 少しは身なりに気を遣うようになった美優に、良も、健全な情欲をぶつけるようになったのだ。

 野暮ったい女を慈しむだけではない。一人の女を求める良人の本能で。



「ぁっあっ……あぁっっ」



 せっかくの夕餉が冷めてしまう。

 良の情熱が冷めてしまう方が、美優には惜しい。
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