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セルフヌード
第6章 最愛
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201◯年6月6日(水)11:47更新
[タイトル]
デート♡
[本文]
おはようございます。
みゆです。
今朝はセルフヌードじゃなくてごめんなさい。
気合を入れておめかししました。
待ち合わせ場所に少し早く着いてしまいました。
彼女のお誕生日です。ο♡
みゆのお誕生日は豪勢にお祝いしてもらっちゃったので、今日のデートは身体を張って(←)尽くします!
朝からあるものを頑張ったんだけど……。
まだ本人にバレたくないので、内緒内緒っ。
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正午近くの駅前で、美優はスマートフォンを片づけた。
白いリボンが総プリントされたネイビーのスモッグに、マーメイドラインのアイボリーのフリルスカート。髪は雑誌の見よう見真似で編み込みをして、黒い小さなリボンを飾っている。
美優は、ブログに違えず、いつになくめかし込んでいた。
「ねぇねぇ彼女ぉ、一人?」
なつみと待ち合わせる度、頻りと迫る緊張感。それがいよいよピークに達しかけていた時、三人連れの男達が近づいた。
「かーのーじょー。ね、どこ行くの?」
「暇してるんじゃない?ねぇねっ、ラインやってる?やってたら教えてよ」
「…………」
美優は、ちょっかいをあしらう名手に教えられた無視を実践していた。
だのに男達の馴れ馴れしさは程度を増し、不快をもたらすまでになる。