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セルフヌード
第6章 最愛



 嬌音がシャッター音に霞む間、美優は三度、気を遣った。



 なつみはバイブレーターとロープをとくと、美優の洪水に舌を沈めた。

 指より柔らかなものに犯されながら、美優は銀白色にさらわれるのさえ惜しくなる。


「美優……可愛い。美優の匂いが……美優の肌が……全部のパーツが……声が好き。顔が好き。存在が好き。美優がここにいてるのが、好き。ほんとに額に飾っておきたい……」


「あっ……なつみ……っ、ダメッ……」


 いつでも執拗ななつみの愛撫は、いつになく美優を丹念にほぐす。

 ただ舌がしゃぶっているだけ。


 それだけの刺戟に顫える潤みは、今に潮も吹いてしまう。なつみの綺麗な顔を汚せないのに。



「美優……」



 愛してる。愛してる。愛してる。



 なつみはクリトリスを舌と指で交互にこすり、割れ目の襞の一枚一枚を愛で、その指に焦がれ続けた美優の窪みに愛を注いだ。


「ああっ、はぁっ……ぁぁあんっ」





 このキスを、この指を、永遠にとりこめてしまいたい。


 なつみが美優を額縁に飾ってしまいたいなら、美優はなつみを肉叢にでもしてしまいたい。
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